年末年始、営業日のお知らせ 2016-2017
暮れのご挨拶を申し上げます。
ノーザンテイラーとしての2016年
正直なところしんどい月日がありましたが、
来季への希望も持てました。
心ばせの積みかさね、
(^_^*)
まだまだ〜〜!!
お客様
お取引先様
友人
いつも支えて頂き、誠にありがとうございます。
Always remember,
The art of good business
is being a good middleman.
【Layer Cake】
皆さまどうぞあたたかくお過ごしください。
2017年も笑顔でお会いしましょう。
札幌元町 ノーザンテイラー
年内は30日まで。
年始は4日より営業致します。
冬の運河とアルスターコート
とうとう12月、
急かされる時季になりましたね。
何かと増える外出の機会に、
オーバーコートはどのような存在でしょうか。
寒気から身を守る外套であり、
それだけではない親しみ
たしなみ。
長尺のオーバーコートをまとい大股で歩く時と
そうでない時とでは、
かたちのない叙情性を帯びます。
膝下に漂う気配
浮世の常、顔に出せない大人の私情はコート=ベールに覆い、
歩きながら浄化しましょう。
冬こそ旅のカタルシス
そうしたモチーフから、
運河とオーバーコートの情景をお伝えできればと思います。
冬のヴェネツィア
人(ひと)気の途絶えた、オフシーズンの運河が舞台。
夫婦の物語
先を案じてか後を引きずってか
どちらともつかない、
男と女のすれちがいがメインテーマでしょうか。
ロマンスかスリラーか
ふたりのオーバーコート姿が印象深く、
この度はノーザンテイラーお仕立て例として
名画をオマージュ。
ドレスorカジュアル、
どちらともつかないアルスターコート特集。
ダブルブレステッド.オーバーコートの類別として、
様式をどう定義づけるかには意見が分かれるところ。
フォーマル志向なチェスターフィールドコート、
制服志向のガーズコートとちがい、
「私的用途」といえるのがアルスターコートの立ち位置かと。
⬆と⬇の画像を比べてください。
どちらも私的用途のオーバーコート。
オフィシャルなTPOでは選びません。
ノーザンテイラーとしては
⬇をアルスターコートと捉えております。
「特徴は垂れた襟、長丈」
以上
その先のディテールは瑣末。
襟を広げるか、
共布でベルトをどう這わすか、
袖口を折り返すか、
ポケットを貼り付けるか、
ドレスorカジュアルはお好み次第。
十人十色のスタイルが是です。
クラシックの型に倣いますが、型に嵌めることはしません。
原作は小説
ダフネ・デュ・モーリア著
「いま見てはいけない」
短編集からの巻頭作より
〜軽い湿気は雨に変わっていた。
観光客の姿はいつしか消え、傘をさしたひとがちらほら
急ぎ足で通り過ぎてゆくばかり〜
ヴェネツィアへは行けませんが、
とっておきがありますよ。
札幌から小一時間、小樽運河へGo!!
静まり返ったヴェネツィアに靴音が残響するシーンと、
音のない雪景色をかさねて。
Fox Brothers
Over Coating
660/690g
made in England
運河カフェ
営業中
撮影ご協力
色内食堂様ありがとうございました。
〜水路は狭く、両側の家々がすぐ迫っている。
昼間は水面に陽光がきらめき、窓は開かれ、鳥が歌っていた。
ところが闇に包まれると窓には鎧戸が下りた。
ゆっくりと沈みつつある華やかなうわべ
水路の静けさに覗き込むと、失われた石の世界を目にする〜
W.Bill
Classic Coating Collection
650g
made in England
物語の夫婦は英国人、
夫役D.サザーランドの気配がまたスリラー。
無視できない妖しさ。
他の出演作やスタイルの出で立ちも含め、
また別の機会で
D.サザーランドのロマンス性に着目してみましょう。
どうぞご期待下さい。
札幌元町 ノーザンテイラー