ARCHIVE  ENTRY  COMMENT  TRACKBACK  CATEGORY  RECOMMEND  LINK  PROFILE  OTHERS
<< February 2013 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 >>
2013.02.16 Saturday

ONとOFF、若きカスタマーのスタイル


ノーザンテイラーの日常風景より、
今回は素敵なお客様がご登場。
好青年に捧ぐ、
躍動感あるシーンの数々をご紹介させて頂きます。




先頃、
A氏がお選びになったジャケット生地。
何気なく生地バンチをめくっていたところ、
ふと目に留まったもの。
これどうかな? とA氏、
はい、ちょうどうちにも在庫がありますよ!! 

あらかじめ反物で仕入れる際には、
一点一点、
できればこれはこの方に、あれはあの方に・・・
とお似合いのスタイルをイメージするもの。
決してそれを押し付けることはありませんが、
こうして偶然にもお互いのセンスが共鳴。
ご期待ください☆
とがっちり握手。




お待たせ致しました。
【ハウンドトゥース・オーバーチェック・スポーツジャケット】


A氏のセンスから端を発し、
ノーザンテイラーとのコラボレイションから生まれた一着。
仕立て上がりの完成度は、
デザインやシェイプの釣り合いといい、
細かな指示内容に作り手職人の方々が
技量で応えてくださるおかげ。
生地があり、お客様の個性があり、それを昇華させるノウハウ。
三位一体のバランスをご覧ください。




生地の織り柄を探ると、
その呼び名には興味を惹かれるもの。
ところ変わればさまざまです。
まずは日本語でいきましょう。
こちらは、いわゆる【千鳥柄】の多色づかいに、格子を掛けた仕様。
一方、英語ではこの小さな紋様を、
【Hound Tooth 】猟犬の歯牙と呼ぶそう。
もとを辿(たど)れば元祖アウトドア生地に相応しく、
狩りに由来するネーミング。

ちなみに、
これと似た小さな柄模様で、ギザギザでない斜文織を、
シェパード・チェック。
その多色づかいで二重格子は、
ガンクラブ・チェックとも呼ばれます。
それぞれに由来があり、また一興。




今回お選び頂いた生地は、
イタリアのロロ・ピアーナ社。
画像から、滑らかな質感が伝わるかと思います。
どことなくカシミアかシルク混紡と見紛うほど。
実際はウール100%なのですが、
微(かす)かな艶と渋い配色の妙味に、
腕組む彼女さえも
うっとりとさせてあげましょう。




といって華美ではなく、
またデリケートな代(しろ)物でもありません。
心おきなくお召し頂けます。
さて、
横浜在住のA氏は、
これを着てどちらへお出かけするのでしょうか??
鎌倉散歩に江ノ電巡り、
または箱根へドライブ、
素敵なシーンがつぎつぎと目に浮かびます。




ジャケットの着まわしは十人十色。
カジュアルですから、
自由なこころもちで楽しんで頂けたら。
お手持ちのシャツやパンツを
鏡の前で合わせてみてください。
きっと新たな発見があるかと。
ここでは、
オフホワイトのチノパンツをご参考までに。
ストレートなラインには、
折り目のプレス(クリース)が有る無しで表情も変化。
TPOに沿って緩急をつけられます。




千鳥つながりで思い出しました。
はい、どうぞ。
夢の世界へ GO!!
伝統的な柄はコンサバにとどまらず、
今日のモードにさえ健在。
Christian Dior
Haute Couture 2012 Spring Summer より。




男の花道は渋く、紅一点。

しあわせですか??
はい、おかげさまで!!
あまり見つめすぎると目がチカチカしてきました。
キャットウォークならぬ、千鳥足にご注意ください。
では戻りましょう。




注文服ゆえ、
後ろ姿もシルエットには二つとして同じものはありません。
流れる曲線美に、
男の矜持を準(なぞら)えます。
本来ノーザンテイラーでは、
お客様には当店にお越し頂き、
前後の姿見から仕上がりのフィットをご確認のうえで、
晴れて納品お渡し。
という運びなのですが、
既に勝手知るA氏との間柄より、
今回は横浜のご自宅へお送りさせて頂きました。
これから桜のシーズンにもお召し頂けますね。




札幌へいらっしゃる度お立ち寄りくださり、
誠にありがとうございます。
ONには、ダークスーツにメガネでキリっと威儀を正し。
OFFには、ジーンスとコンタクトレンズに着替えてリラックス。
聡明な素顔は、
元アーチェリー部というキャリアだけに、
さすが。
的を射た審美眼☆




つかの間、
鏡の前で再会のセレブレーションと行きますか〜♪♪
次はこうしてみよう。
ああしてみよう。
では夏向きにシルエットも調整・・・

ピンを抜き差し!!

瞳が潤(うる)んできました。

もう普通じゃダメなの

ってちがいますよー笑




近況報告にはじまり、
つぎつぎと話題が展開。
ビビッドな感性をお持ちのA氏ゆえ、
多岐にわたる分野の端はしが、
ご注文のデザインやフィットの相互理解へと繋がります。
ささやかな交歓、
刺激し合える関係に、感謝。




取り合わせのバリエーション。
インナーを各種変えてみました。
同じジャケットでもまた一段と味わい深げに。
カントリージェントルマンの趣きで、
例えるなら
郊外のビストロが似合いそう。
と気取ってみましょう!!
来シーズンは旬のジビエ料理を是非ご一緒に。
エゾ鹿肉とワイン、
待ち遠しい☆

普段は近所で
焼き鳥と焼酎ですから笑




今回はナットボタンをお選び頂きました。
素朴でありながら生地を引き立てる、
確かな質感があります。
そのうえで、腰ポケットをパッチ(貼り)仕様に。
オーバーチェックの素材をどう料理するか??
こざっぱりと行くもよし。
または、
クラシックな趣向にチェンジポケット仕様もよし。
より重層的な佇まいが見えてきませんか。




工夫次第で、よりカジュアルに。
タイを外してラフに行くのもよし。
デニムとの相性は、申し分ありません。
3シーズン自在にお楽しみください。

ONとOFF、若きカスタマーのスタイルが開花する、
スポーツジャケットの着こなし。
いかがでしたでしょうか。
A氏、ご協力をありがとうございました☆

クラシック・クロージングにも時代の潮流があり、
それを加味するか否かに是非はありません。
注文服ではお客様の感性こそがモード。
一着に愛着を持って頂けるよう、
これからも日々、有形無形の質を追及していきます。
ご期待ください。





札幌元町 ノーザンテイラー

http://northern-tailor.jp/

2013.02.04 Monday

2013年 - 節分と立春-

平生
当ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

日々商売の種まきに勤(いそ)しむ
ノーザンテイラーも、
おかげさまで
開業後はじめての節分を迎えました。

せっかくですので、
二階の窓から
ご一緒に豆まきしましょうか!?
ウソです。




連日
季節の品々、縁起ものを頂戴しております。
皆様のまごころに感謝感激。
僭越ながら、
ここでお披露目させてください。
【北の和菓子 嘉心】
かっこちゃん、ユーモアあふれる差入れを
どうもありがとう☆
鬼退治には、いつでもお供しますよー




先頃の出張にて、
素敵なおみやげを頂戴しました。
【京都俵屋吉富の豆せんべい】
えんどう豆あり、黒豆あり、しょうが味あり・・・と
味わい彩々です。
マルキシ社様、ありがとうございました☆
今後ともご指導をよろしくお願い致します。




上着を脱いだら、
おっと失礼しました。
・・・って
もしもし??
懐中で
一体何を飼い慣らしているんですか。笑
この際
しっかりと清めてもらわねば。




【手づくりの恵方巻き】
今泉様、ありがとうございます。
昨年に続き、今年も美味しくいただきました!!
窓辺にて、ちょうど南南東を向きながら
まるかぶり☆
酢飯にシャキッと、
そして
卵焼きや油揚げの優しい甘さに、
デレデレです。笑




しあわせでお腹いっぱい。
かさねがさね、
御礼申し上げます。
皆様、誠にありがとうございました。

これを糧に福々しくがんばります☆

なお、当店へお越しの際は、
どうかくれぐれもお気遣いなく。
手ぶらで大歓迎ですから!!
念のため。

初めてのお客様には、
ジャケットとシャツでお越し頂けることが、
オーダーメイド専門店としての本望です。
どうぞお気軽にお問い合わせください。


札幌元町 ノーザンテイラー
http://northern-tailor.jp/

Powered by
30days Album