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2019.02.12 Tuesday

-2019展望- 第二次性徴としてのクラシックスタイルとファンファーレ

 

 

親愛なる皆様へ

平生、ノーザンテイラーに関心を向けて頂けること

誠にありがとうございます

昨年末から宿題の件、大変お待たせ致しました

謹んでお披露目させて頂きます

標題が長いですがご容赦ください

 

左の印刷画、ノーザンテイラーに来てくださる方々にはおなじみ

サイドテーブルにちょこんと載っております

これなんですか?

マグリットお好きなんですね?

時々会話のきっかけにもなり、座右の銘ではありませんが自らにとって

寄りどころの存在

 

絵にかぎらず歌であれ、

過去といまをつなぐ存在がございますよね

皆様にとっては何でしょうか?

喩えるなら、R.マグリットの世界は井上陽水のそれ

美しい調べで虚構を描き、聴き入る者には現実から浮遊させてくれるようで

じつは痛みもともなう

 

感傷とはまた別の

キズと云うほど直接的ではなく

嗚呼...もののあはれとは、そういうことかな?

と思い至るフシ

 

 

 

The Empire of Lights, 1954

「光の帝国」

 

昼と夜が同居する超現実

好きになることに理由はありません

美しさと、そのうえ琴線に触れたのでしょう

それが何かを問う必要はなく、探って即見つかるものでもないとおもいます

長年の間、なんとなく想像力の栄養として慕わしい存在でした

ところがです

ある出来事による眼前の光景から、既視感をおぼえました

青空の下、いつもなら賑わうビルの中は暗闇

シャッターを下ろすことのない存在が

そう、震災のブラックアウトです

 

 

 

The False Mirror, 1935

 

札幌では幸いにも建物は倒壊せず、火事も発生せず

しかし続く余震への怯え、非日常への好奇心から

室内にはとどまっていられません

実際に被災された方々には不謹慎で恐縮ですが、

外は不思議の国

目を疑いつつも

光と闇のコントラストに引き込まれていきます

東15丁目通りのアスファルトは次々と波打ち、陥没

ひとがそこに叩きつけられれば虫の息

しかし地球規模のエネルギーでは、人工物による大地でさえ薄皮同然

その下を地下鉄が走り、コンクリートで型枠されたトンネルは無事という、

地上と地下の隔絶にも愕然

 

途方に暮れたのではなく、むしろ何かが沸き立ちました

二度と御免こうむりますが、二度と立ち会えない超現実

ワンダーランド

 

 

 

The Lovers, 1928

 

ご覧になってどう感じますか?

どうしても不吉なイメージが先行しますね

研究者によるとマグリット自身の暗い生い立ちが偲ばれるとか

とはいえ、

芸術家であれば半生から言葉にし難い情動と情操による産物を、

何かにつけ幼少期に因縁づけられては気の毒にもなります

解説はあくまで参考資料

鑑賞者自身が成長とともに親しみ

過去といまの行き来を、

どこからともなく自然と気づかされる「拍子木」のような存在が

クラシックであるとおもいます

 

ベールで覆うことは必ずしも、終わりではなく

何かしらの過程で、幕間(あい)に在る

とも考えられます

背後の緑は窪地のようですね

谷間から次のステージへ昇った暁にはいったい、

どのような世界が拓けるのでしょうか?

そうした好奇心の着想によって、

不吉なものではなくなります

 

 

 

The Discovery of Fire, 1935

 

炎の火柱は、たてがみでしょうか?

とすればこの楽器(チューバ)は、オス

男女性の特質から鑑賞への門が開き、

道が通じます

オスの孔雀(クジャク)がまばゆく羽根を広げて合図するように、

この絵もまた、じつは男女が対になって起きる現象であり、

何らかの合奏なのだと

 

愛の嵐」THE NIGHT PORTER

1973

監督 Liliana Cavani

俳優 Dirk Bogarde

女優 Charlotte Rampling 

 

撮影、音楽、美術、衣装

クラシックの結晶に敬意を表して

 

 

 

舞台はウィーン

黄昏(たそがれ)時にオーボエがけだるく響きます

男はこれから仕事先へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女は旅の途中でウィーンへ

初めてではないようです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

CESARE GATTI

Pure Wool

 

 

 

Caramel Brown 8 Button Double Breasted Overcoat 

dedicated to Charlotte Rampling 

 

 

 

 

その名も「ホテル オペラ」

間にみえる小さな字は、ドイツ語で前置詞(zu)+定冠詞(der)

なるほどオペラは男性名詞なのですね

 

 

 

 

 

 

フォークス オペラ

演目より先に、わざわざ類型を示すのはなぜでしょうか?

これにより作品の出自や興行主の意図が伺えます

フォークダンス、フォルクスワーゲンがあるように、

わえわれ庶民のためのオペラ

王家や朝廷のご高覧に供するロイヤルオペラではありません

 

 

 

W.A.モーツァルト作曲

「魔笛」

漢字の読みと音の妙 

情緒があります

 

この映画作品では各所にモーツァルトの存在を顕示

おかげでモーツァルトの音楽を美しさだけでなく、

映画での感慨から、痛みも沁みることに

 

余談ですが

ドイツ語では「ツァウバー フレーテ」と読むのでしょうか?

定冠詞dieから、なるほどフルートは女性名詞

何語であろうと正しく身に付けることは簡単ではありませんが、

こうしたきっかけからも、異文化へ興味を持てます

 

 

 

 

北海道人による旅

知事公館へお邪魔しました

子供時代に社会科見学で来たことがある方もいらっしゃるかと

見学に際しては受付にて記帳し、

マナーを守ればこころゆくまで過ごさせてもらえます

撮影のご許可を誠にありがとうございました

http://www.sapporo.travel/find/culture/governors_official_residence/

 

 

 

 

1936年建設

敗戦後は一時米軍が接収

1952年札幌市が所有

資料館でなく現在でも公式行事に活用

われわれ一般人が親しめることでより一層、

生ける宝箱です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もとは一私設団体にすぎなかった存在が、後にヨーロッパの覇権を握りました

「第三帝国」と標榜した時代

理想を追求する陰で犠牲を強いられた人たちには、お悔やみの言葉が見つかりませんが、

今日の文明社会は、軍事開発からの転用を抜きにもありえません

宇宙開発の前身は高射ミサイル

ブレイクスルーの恩恵です

しかし、なんでもありな大義名分の闇にまぎれ、

ごく私的なクリエイションに青春を謳歌した男がいました

 

 

 

やめてください...

 

平時と戦時では正気の沙汰が倒錯

男は志願して団体の門を叩いたはず

女には選択の自由すらありません

青春時代をどう過ごすか?

囚われの身で開花してしまう皮肉

これを運命と呼ぶには、筆舌に尽くしがたく

闇をくぐり抜けたことが奇跡です

 

 

 

 

 

 

 

 

北海道旗に敬礼

あれ、北海道といえば開拓使の五稜星じゃなかった?

ビールの商標にもありますよね

それが七本の光に?

なるほど教わりました

http://www.hokkaido-jin.jp/issue/sp/200603/sp_01.html

http://www.hokkaido-jin.jp/issue/sp/200603/sp_02.html

 

 

 

 

 

 

ERINNERUNGS RAUME

メモリアル スペースという意味だそうです

モーツァルトゆかりの荘

 女はピアニストでした

 

 

追憶の味

That's 恍惚(こうこつ)

陰惨な世界にあってしかし自らにだけは、

時にモーツァルト「魔笛」の悦びが与えられました

他者とは決して共有できません

秘すれば花なり

Superiority Complex

特別視してくれるからこそ、相応しく在りたい

誰にでもフシがありますよね

集団社会ゆえの第二次性徴

 

 

 

 

 

 

寄贈品のひとつ

茨木のり子さんの詩と出会いました

 

 

 

 

 

 

時空を超えての紀行

この度のプレゼンテーションも皆様のご理解、

そしてご協力のおかげです

完成を祝し、友人のパティシエールさんにケーキを作って頂くことに

舞台がウィーンということで、ザッハトルテをリクエスト

せっかくの機会ですからね、まずはお手本を知るべく

 

 

 

デメルをお取り寄せ

といってもウィーンからの輸入品ではなく、ライセンスによる日本製ですが

本家のレシピに則ったものだと思います

 

 

チームノーザンテイラーによるミーティング

 無糖の生クリームとともに賞味

 

デメルの感想は、

ゆっくりと伝わります

即時的に感激するものではありません

チョコレートのシャリシャリした舌触りには気分が華やぎます

しかし乾いたスポンジ、アプリコットジャムの香気はかろうじて意識できる程度

なるほど... これはケーキ単体で食すよりも、各自でクリームやジャム等を合わせてこそ

ひと皿の世界が構成

おかげで勉強になりました

現代のセンスで粋をきかせた、鮮度が命の完成品はもちろん素晴らしいですが、

日持ちするシンプルな品を、各自がひと手間添えて味わうことも、

贅沢なslow foodだと思い至ります

 

 

別の品も食べ比べ

プロの目が光ります

デメルはスポンジまるごとにジャムを塗り、チョコレートで固めた

ワンピース

切ると断面が単純で、口に含んでからの食味も平板な印象

できればスポンジとジャムは二層にした方が、風味の豊かさは歴然

その分側面に凹凸が生じ、チョコレートを平らに均(なら)すのが難儀

どちらの仕様で進めるかは、一切お任せです

 (#^.^#)(#^.^#)

 パティシエールNachiさんによる手作りの品、どうぞご期待ください

 ではプレゼンテーションの続きを

 

 

 

 INNES. CHAMBERS & Co

 

 

 

Dark Brown Alternate Shadow Stripes 2 Button Suit

dedicated to Dirk Bogarde

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Wool Gabardine Odd Vest

BATEMAN OGDEN

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一体この暗闇は?

 

 

男と女はそれぞれ別の席から「魔笛」を観劇

封印したはずの入り口へ引き戻されます

では、この引用はいったいどの場面なのか?

男(バリトン)と女(リリックソプラノ)による麗しいハーモニーが、

じつは映画での追憶シーンとまったく不釣り合いです

光の筋が差すことで闇の深さも印象付く

こうした演出を「対位法」と呼ぶそうですが、

映画では、歌詞(ドイツ語)にだけ日本語字幕がありません

製作者による意図なのでしょう

「その先は、いつかオペラ本編にて味わってくださいと」

 

いまだ私自身は実際にオペラを観劇できていませんが、

歳を重ねるごとに徐々に理解の域が広がり、彩りも増します

 

 

 

 RInghert Fabrics London

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2/7午後、札幌文化芸術劇場にて

素敵な演奏会を鑑賞

 

大通公園そばに建設された「創世プラザ」の中核です

音楽専用の札幌コンサートホールとは別の、

オペラやバレエ、そしてミュージカルも上演する多機能型

なにしろオーケストラピットを完備

これはまた贅沢ですが、北の大地に誇らしいですね

 

 

 

 

本番前の音合わせ中

この度は劇でなく演奏会の為、舞台上に壮観な配置

札幌交響楽団と声楽家の客演によるエキシビション

オペラやバレエからの名曲を、二部構成で堪能させて頂きました

前半はソプラノ中村恵理さんとテノールのジョン健ヌッツォさんが、レパートリーを披露

もちろんマイク無しです

ホールの規模で味わう声楽は初体験

まるで舞台上から絹のようなクモの糸が放射し、絡めとられたような心地

後半は指揮者大友直人さん編成による、チャイコフスキー「白鳥の湖」

圧巻でした

たとえ芝居や踊りがなくても、この場に立ち会った人それぞれにドラマが生まれたはず

 

 

 

The Threatened Assasin, 1926

 

劇の一幕に見立てているかのよう

両脇の刺客たちはカーテンの役割でしょうか?

これからガツンときて網をかけられるのは演者ではなく、

観ているわれわれの側かもしれません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時にはグラスを温め

時には執拗にテーブルをぬぐったり

 

 

 

 

 

 

 

団体OBによるミーティング

あの尖塔はなんでしょうか?

ずいぶんと大きな教会ですね

 

 

シュテファン大聖堂というそうです

双頭の鷲

これには見覚えがありますね

ハプスブルク家の紋章がモザイクで施されています

さすが東西の帝国を見渡せた存在

 

 

 

The Domain of Arnheim, 1938

 

卵を自らの手でふ化させたい

外敵を払いのける行為なのかもしれません

そしてもうひとつ

ぬぐい去ってしまいたいことも

 

 

 

団体組織への忠義

義といえばカッコいいですが、

切ってもキレない縁がまとわりつくと

 

 

 

 

 

 

漆黒の鏡に広がる空と

スリーポインテッド.スター

たとえ不条理であってもこの美しさには抗えません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

FERLA

Silk & Baby Alpaca  

 

 

 

W.Aモーツァルト「魔笛」

G.ショルティ指揮

ウィーン.フィルハーモニー管弦楽団

1990年 ウィーンコンツェルトハウスにて収録版

 

 

 

3 Button Town & Sport Classic Jacket

dedicated to Charlotte Rampling

 

 

Inverted Pleats

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鑑賞後はプラザ内のカフェでひと息

 

 

 

 

 

 

 

図書館の支所もあり

時代ですね、このような空間で自習できるなんて

まちは生きもの

 

 

 

お待ちかねのザッハトルテが完成しました

Nachiさん、どうもありがとう!!

 

 

 

 

 

可憐な花びらのアクセントが、奇しくも北海道の五稜星を彷彿

レッドスターの心意気に応えるべく

こちらの「魔笛」と合奏

フランス西南、サン.セレという街の音楽祭にて上演された、

手作りのオペラ

四方を観客が取り囲むユニークな空間には

創意と機知が充ちています

 

型に親しめたら

枠にとらわれず展開できることもクラシック

 

 

 

 

 

舌触り、香気、弾力

「吟醸」

 

 

 

The Lost Jockey, 1926

 

どちらのゲートをくぐるのでしょうか?

笛が鳴る方へ

 

 

 

 

 

 

 

 

六月 茨木のり子

どこかに美しい村はないか

一日の仕事終わりには一杯の黒ビール

鍬(くわ)を立てかけ 籠をおき

男も女も大きなジョッキをかたむける

 

 

 

どこかに美しい街はないか

食べられる実をつけた街路樹が

どこまでも続き すみれ色した夕暮れは

若者のやさしいさざめきで満ち満ちる

 

 

 

どこかに美しい人と人の力はないか

同じ時代をともに生きる

したたかさとおかしさとそうして怒りが

鋭い力となって たちあらわれる

 

 

 

 

札幌元町 ノーザンテイラー

https://northern-tailor.jp/

 

2018.04.12 Thursday

2018-新作展望- Dedicated to ウォン.カーウァイ

 

 

 

出藍(しゅつらん)之誉

 

〜学は以って已むべからず

青は之(これ)を藍(あい)より取りて、藍より青く

氷は水之(これ)を為して、水より寒し〜

 

昔、荀子という儒家は、自然の在るがまま天性に対し、

人智による営為が成長だと説きました。

当時、何才位の子たちが耳を傾けていたのでしょうか。

ぼけーっと過ごしてきた自らの青年期では、とても考え及びません。

ヒトはなんとかの葦(アシ)と言いますが、

見えないテーゼを色であらわすセンスに感心します。

 

 

 

 

「成り難し」くも条理。

何を積み、何を欠く、

その差異が個性。

ひとの齢にあらわれると思います。

日々の営み、眼前の空気に帯びる色を喩えるなら、

皆様の視界はいかに。

おまえはどうよ??って

五里霧中

青息吐息

しっくりときます...

ドンマイドンマイ!!

 

雪も解けました。

旅へ出ましょう。

 

王家衛(ウォン.カーウァイ)監督作

「My Blueberry Nights 」2007

「花様年華」2000

 

出会いには縁があるとすれば、機運も然り。

2018、ノーザンテイラーとしての成長に薫陶を受けました。

生地の有り様、仕立ての為し様、

そして男女の存り様に投影します。

この度はウォン.カーウァイ氏を讃えて、

テーマは縁をつかさどる

月下氷人。

 

 

 

ある日、

ノラ.ジョーンズが旅へ出ました。

歌わなくても魅せます。

Don't know why I didn't come

 

 

 

デイビッド.ストラザーン

忍ぶ男です。

Good Night... and Good Luck

 

 

 

レイチェル.ワイズ

聡明なひとです。

しかしこの度は美貌を持て余す

新境地

 

 

 

かたや1960年代の香港から政変のカンボジアへ。

こなた現代のニューヨークからネバダの荒野へ。

つながるの??

ウォン.カーウァイの世界には通奏低音があります。

East meets West

いつの世もどこであれ、

男と女に魅了。

 

 

 

トニー.レオン

忍ぶ男です。

マフィアに潜入するまえの頃です。

 

 

 

マギー.チャン

柳腰の麗人です。

アジアンビューティーの金字塔

 

 

 

 

 

 

 

 

 

働く女性のワードローブがお国柄。

マギー.チャンが纏(まと)うワンピース姿に、

息を呑みます。

曲線とスタンドカラー(立ち襟)による、凛(りん)。

 

 

 

ベルトで結わえるコートをあしらうと、

被服は薫風をはらみます。

 the Orient -meets- the Occident

How fascinating you are!!

 

 

 

注文洋服屋ノーザンテイラーとして、

男心に火がつきました。

ぼくもワンピース着る??

いやいやそっちのスイッチではなく。

(*^^*)

時代や文化、そして性差をクロスオーバーしての、温故知新。

表現性を喚起されました。

 

日々、季節に即した品を一点一点分けてくださる生地商様、

様々な注文を1着1着応じてくださる縫製元様、

その支えがあり、ノーザンテイラーはお客様をお迎えできます。

迎えるからには年月と共に、

成長が問われます。

この度両者のお力添えにより、新たな展開へ着手。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sunrise

Sunrise

Looks like morning in your eyes

When I see we made it through another day 

海を越え、日向とのご縁が届きました。

誠にありがとうございます。

 

 

Surprise

Surprise

Couldn't find it in your eyes

But I'm sure its written all over my face

 

 

 

Then We say 

Oooo, oooo, oooo

=(^.^)=

 

Blueberry Corduroy

Stand Collar Double Breasted Coat

完成の記念

友人のパティシエールさんにパイをこしらえて頂きました。

一点一点、あらゆる相談に向き合ってくださいます。

美味しさもひとしお、

出会いに感謝。

Nachiさん、Trattoria Nobu様

誠にありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

都会の片隅を旅立ち

陽の射すところへ、

アンコールワットの遺跡です。

行ってみたいですね。

地理的にインド=シナと言われるように、

混然独自の発展に興味を惹かれます。

 

 

 

 

 

では北国札幌の新たなランドマーク、

ガラスの殿堂へ参りましょう。

http://moerenumapark.jp/pyramid/

 

 

 

色即是空

空即是色

 

 

 

Bateman Ogden

8 Wale Corduroy 

 

 

 

ベルトは予備分もお作りします。

生地やデザインに応じて、尾錠を付けることも可能。

この度はコーデュロイの風合いを活かし、

プレーンな仕様にしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Dugdale Bros & Co

Classic Linings

Viscose Satin

 

 

 

 

 

掛けボタン、

この度はスナップ留めに。

通常のボタン打ち抜きも可能です。

 

 

 

 

 

〜後半はジャケットスタイルへ〜

 

 

Schofield & Smith

Hound's tooth Pure Wool

 

 

Brushed Cotton Button collar Shirt

Ringhart Fabrics London  

 

 

 

Bateman Ogden

Eleganza Pure Wool

 

 

ジャケットスタイルのトラウザーズ(替えズボン)として、

質実お薦めの品。

一見、変哲のない無地に見えますが、

よく見ると織りの込んだ層が特徴。

履いて揺らぐ趣きは、まろやか。

コットンの折り目正しさとまた異なる、含みがあります。

冬物とサマーウールの端境期(はざかいき)に重宝。

コンサバから鮮やかな色味まで、40色の構成。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Odd Vest

Canonico Mohair Quatro

 

 

 

 

 

Dugdale Bros & Co

Classic Linings

Vicose Satin

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Flower Hole

Extra Handstiched Finish

 

 

 

 

 

 

シングル、ダブルブレスト、

細部デザインから芯地の扱いまで、

入念なご相談により

お召しになる方が引き立つ1着へ、アプローチ。

コートをはじめスーツ全般にも、

できる限りとは何か??

被服に封じ、展開していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

札幌元町 ノーザンテイラー

http://northern-tailor.jp/

 

2017.04.14 Friday

2017-英国生地ベイトマン.オグデンと春のソナタ

 

四月になりました。

ホコリや花粉が悩ましい時季ですが、

春の開放感は格別。

芽が吹き、風に吹かれて雄しべはどこへ行く。

そこで、

ノーザンテイラーとしても感度のアンテナをくすぐられました。

デリケートなんですね。

いえいえぺんぺん草です。

 

 

 

BATEMAN OGDEN

英国生地「ベイトマン.オグデン」

お取引先様から一昨年にお薦め頂き、

少しずつ買い揃えております。

ご来店頂くカスタマーの方々にもようやく

スーツ、ブレザー、他ベストやトラウザーズとご好評。

満を持して、当ブログでお披露目できる日が来ました。

 

 

 

シーズン毎に様々な生地を目にしますが、

中には、プロダクツの質としては大差がなくても、

それぞれにブランドの世界観がうかがえます。

一方では目新しい話題性、

他方では層を成す継続性、

Catchy or Gradually

 

この度ノーザンテイラーとしては「ベイトマン.オグデン社」のコレクション、

そのしとやかな美的センスをオマージュするかたちで、

映画作品の詩趣とかさねてみました。

 

 

 

「春のソナタ」

エリック.ロメール監督

〜四季物語より第1作〜

魅惑のブルーです。

 

 

 

Royal Blue Blazer Jacket

BATEMAN OGDEN -PANACHE-

 

ベイトマン.オグデン

春夏向きの品々をセレクト。

まず一着目は「パナシェ」

プレーンな平織りです。

WEIGHT 280G/M

ダークなビジネススーツから淡いカジュアルスーツまで、充実の色展開。

こちらのロイヤルブルーは、ブレザーとしてお仕立て。

 

 

 

Odd Vest 

BATEMAN OGDEN -ROYAL GABARDINE-

 

替えベストには、同じくベイトマン.オグデンより

「ウールギャバジン」

ギャバジン織りとは、綾織の一種です。

よく見ると、精緻で急峻な斜め紋様が特徴。

Super120'sの滑らかな手触りと艶やかさから、

上品な替えズボン等の様々な用途がございます。

 

 

 

 

 

 

練りボタン

made in Italy

 

 

 

Glenplaid Odd Trousers

BATEMAN OGDEN -PANACHE-

 

ブレザーの替えズボンには同コレクションの「パナシェ」より、

ライトグレーのグレンチェック。

 

 

 

 

 

UKメタルボタン

Firmin & Sons London

 

 

魅惑のブルーです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DUGDALE BROS & CO

BESPOKE ELEGANCE LININGS

 

 

 

 

 

 

summer wool

続きましてスーツ編

 

 

 

 

 

Odd Vest 

BATEMAN OGDEN -ROYAL GABARDINE-

 

パナシェで紺のスリーピーススーツと、

替えベストにロイヤルギャバジンの取り合わせ。

ウールギャバジン単体のコレクションとして珍しく、

40色以上の構成。

 

 

 

 

 

 

 

DUGDALE BROS & CO

BESPOKE ELEGANCE LININGS

 

 

 

 

 

 

Odd Trousers

BATEMAN OGDEN -ROYAL GABARDINE-

自然光では露に濡れたような面持ちです

 

 

休日はどちらへ??

バリバリゆうばりです。

いえいえフォンテーヌブローです。

 

 

冷えてきましたね...

ウィ

 

 

 

暖房で火照りましたか...

ウィ

 

 

 

手を握っても良いですか...

ウィ

 

 

 

もっとしても良いですか...

ノン

 

 

 

バターな口どけ

魅惑のブルーです。

 

 

 

 

 

 

 

 

色違いでこちらはダブルブレステッドの替えベスト

6ボタンx3掛け

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DUGDALE BROS & CO

BESPOKE ELEGANCE LININGS

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベートーヴェン

ヴァイオリンソナタ第5番「春」

 

劇中、主人公がハミングしていた曲。

音楽による季節の調べがあるように、時に装いからも

四季を奏でてみてください。

清々しい春となりますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

札幌元町 ノーザンテイラー

http://northern-tailor.jp/

 

 

英国生地ベイトマン.オグデンへのオマージュ、

次回は秋冬編を予定しております。

どうぞご期待ください。

T氏、素敵な旅の紅茶をありがとうございました。

( ´ ▽ ` )ノ

 

2016.12.09 Friday

冬の運河とアルスターコート

 

とうとう12月、

急かされる時季になりましたね。

何かと増える外出の機会に、

オーバーコートはどのような存在でしょうか。

 

寒気から身を守る外套であり、

それだけではない親しみ

 たしなみ。

長尺のオーバーコートをまとい大股で歩く時と

そうでない時とでは、

かたちのない叙情性を帯びます。

 

膝下に漂う気配

浮世の常、顔に出せない大人の私情はコート=ベールに覆い、

歩きながら浄化しましょう。

 

冬こそ旅のカタルシス

そうしたモチーフから、

運河とオーバーコートの情景をお伝えできればと思います。

 

 

 

 

冬のヴェネツィア

人(ひと)気の途絶えた、オフシーズンの運河が舞台。

 

 

 

 

夫婦の物語

先を案じてか後を引きずってか

どちらともつかない、

男と女のすれちがいがメインテーマでしょうか。

 

ロマンスかスリラーか

ふたりのオーバーコート姿が印象深く、

この度はノーザンテイラーお仕立て例として

名画をオマージュ。

 

ドレスorカジュアル、

どちらともつかないアルスターコート特集。

 

 

 

 

 

ダブルブレステッド.オーバーコートの類別として、

様式をどう定義づけるかには意見が分かれるところ。

フォーマル志向なチェスターフィールドコート、

制服志向のガーズコートとちがい、

「私的用途」といえるのがアルスターコートの立ち位置かと。

 

 

⬆と⬇の画像を比べてください。

どちらも私的用途のオーバーコート。

オフィシャルなTPOでは選びません。

ノーザンテイラーとしては

をアルスターコートと捉えております。

「特徴は垂れた襟、長丈」

以上

 

その先のディテールは瑣末。

襟を広げるか、

共布でベルトをどう這わすか、

袖口を折り返すか、

ポケットを貼り付けるか、

ドレスorカジュアルはお好み次第。

十人十色のスタイルが是です。

クラシックの型に倣いますが、型に嵌めることはしません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

原作は小説

ダフネ・デュ・モーリア著

「いま見てはいけない」

短編集からの巻頭作より

 

 

 

 

 

〜軽い湿気は雨に変わっていた。

観光客の姿はいつしか消え、傘をさしたひとがちらほら

急ぎ足で通り過ぎてゆくばかり〜

 

 

 

 

ヴェネツィアへは行けませんが、

とっておきがありますよ。

札幌から小一時間、小樽運河へGo!!

 

 

 

 

静まり返ったヴェネツィアに靴音が残響するシーンと、

音のない雪景色をかさねて。

 

 

 

 

 

 

 

 

Fox Brothers

Over Coating

660/690g

made in England

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

運河カフェ

営業中

 

 

 

 

 

 

 

撮影ご協力

色内食堂様ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜水路は狭く、両側の家々がすぐ迫っている。

昼間は水面に陽光がきらめき、窓は開かれ、鳥が歌っていた。

ところが闇に包まれると窓には鎧戸が下りた。

ゆっくりと沈みつつある華やかなうわべ

水路の静けさに覗き込むと、失われた石の世界を目にする〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

W.Bill

Classic Coating Collection

650g

made in England

 

 

 

 

 

物語の夫婦は英国人、

夫役D.サザーランドの気配がまたスリラー。

無視できない妖しさ。

他の出演作やスタイルの出で立ちも含め、

また別の機会で

D.サザーランドのロマンス性に着目してみましょう。

どうぞご期待下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

札幌元町 ノーザンテイラー

http://northern-tailor.jp/

 

2015.10.17 Saturday

重さと軽さ、ボヘミアン.ツイードジャケット.四重奏






行楽シーズンたけなわ、
一年でもっとも過ごしやすい季節でしょうか。
のはずが今年は悪天候にたたられ、
恒例にしている紅葉ハイキングの機会をことごとく逸し。

また雨かよ...
とぼやいていたところ、素敵な音楽の旅へ連れ出してもらいました。






中島公園内にある北海道立文学館にて
閉館後のロビーが、ささやかなコンサートホールに早変わり。
手づくりはイベント開催だけでなく、
楽器にも着目。
チェンバロ、間近ではじめてみました。
その場で組まれたものです。





音と空気に酔いしれる。
そのうえ、教わることが多々あります。
ひと口にクラシック音楽と言っても、なるほど楽器自体で現代と古典式のちがいを、
成り立ちから実際の音色まで実演。

〜天然の弦はデリケートゆえ、湿度は大敵です〜
その直後、まさか一瞬ハプニングが起きたり。
バチン!!と聴衆は背筋が反るほどのショック、
しかし奏者さんは平然と残りの弦でリカバリー。
さすがプロフェッショナルですね。
雨上がりの晩、ドラマチックなひと時となりました。
ヴァイオリン、チェロ、そしてチェンバロ奏者の方々、
ならびに、お誘い頂きましたA氏、誠にありがとうございました。







さて、ノーザンテイラーからも旬の便りをお届け。
秋の装いに、
映画と書物が織りなす旅へとご案内できれば幸いです。

お酒を味わう時、異国への憧憬(しょうけい)があるように、
スコットランドはシェトランドやハリス、
アイルランドはドニゴールと・・・
ツイード生地にも毛織物産地の空気を纏(まと)いたいもの。
そのうえで何を醸し出せるかは着る側のシーン、
情景次第。






旅が自発的であれば、身軽さが信条。
はたまた意図せず過ぎゆくものなら、身構えるべき重さが肝要。

重さと軽さ
二つの極を行ったり来たりするわれわれの
しかし一度きりの生、
始まりや終わりはどちら側にあるものなのか。
そんなシーンをゆっくりとめぐらせる物語。






舞台は中欧です。
チェコが民主化に傾きかけた1968年
いわゆる「プラハの春」を境にして、
旧ソ連邦の軍事介入に翻弄される市井の民。

全体か個人か、
本来別々の者同士が寄りあうには、
何を持ち寄ればいいのでしょう。

くれぐれもウォッカはご遠慮ください。
皆さんブランデーがお好きなようで。
そこから先は被服とハートが保温します。






【PaleBrown Hrringbone Tweed Sport Jacket】






【DUGDALE BROS & Co】
The White Rose Caldonaire


英国生地ダグデールブラザーズより、
同社の伝統を象徴するコレクションのひとつ、カルドネア。
ヨークシャー地方の水源である川、
Calder」「Don」「Aire」それぞれ3つの文字を組み合わせ、
命名されたツイード生地だそうです。


水辺は営みの寄りべ
今作の舞台、中欧チェコにも川が流れます。
ブルタバ川とエルベ川、
そこは音楽の歴史が横たわる源
ドヴォルザークにスメタナ・・・そしてもうひとり
この映画をきっかけに教わりました。
詳しくは後ほど





始まりは秋、
男は仕事で出張中。






クルマを飛ばして来ました。
それにしても良い色ですね。
調べてみますとシュコダ製。
リアエンジンだそうで、乗ってみたい〜















Einmal ist Keinmal
(一度は数のうちに入らない)
ドイツ語のことわざだそうです。

その場合、一度きりの生とは誰であろうと評価に値せず??
どう取りますか。
「ニヒルを気取る」というのは決してポーズではないようです。






原作は小説
ミラン.クンデラ著【存在の耐えられない軽さ】1984
千野栄一訳

映画化に当たっては原作をなぞらえるものではなく、
オリジナルの再創作。
作者という幹から離れて木の葉の彩りが舞い落ちるように、
美しい映像空間が開けました。






主人公、トマーシュ
額に汗して仕事中。





それでいてクール
ひいひい言わせるのはあくまで仕事上。
いやプライベートも・・・
性分みたいです。

先生、やさしくして。
ひと仕事済ませると、
旅先を散策に出ました。





【Black oxford Button-collar Shirt】
and
【Ringhart Fabrics London】











村の秋祭り
都会暮らしのトマーシュには新鮮な様子。
朝から聞こえる〜〜笛太鼓♪♪





ご隠居方、チェスに興じています。






そこへ人魚、いや白魚のごとく
療養施設に場違いなピチピチ
とした瑞々しさ





キラ☆






来て良かったなあ






ホテルのスタッフさんのようです。
はい
コニャックお持ちしました。





部屋付けのチャージでよろしく。






Oh, That's Funny.
You're in room 6.
-So?
And my shift finishes at 6.

ヒロイン、テレーザを演ずるジュリエット.ビノシュの世界デビュー作
フランス人女優がたどたどしく英語を話します。

いち客の男に、乙女はなぜ一歩踏み込んだのでしょうか。
トマーシュは答えました。
-And at 6, I have to be back in prague.
Well...
Around 6.

その時、トランジスターラジオからは
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲が流れていました。












また出張で来るかもしれないよ。
じゃあ











どうして
なにもおきないところよ。













〜今彼は窓辺に立って、あの瞬間を呼びおこしていた。
あんなふうにやってきて彼に認めるようせまるものに、
ながいことそのままでいた〜

原作に度々出てくるシーン
ニヒルを気取ってきた男の胸中に、インクが滲(にじ)みます。












プラハには親友が存在。
画家のサビナ
私たち似た者同士でしょう。
合わせ鏡のようなものよ。






【Velvet Odd-Vest】





【DUGDALE BROS & Co】
A Kaleidoscope of Luxurious
Washable Cotton Velvets









書斎でリンゴをかじるアダム、
じゃなくてトマーシュ






来ちゃった・・・
イヴが導かれました。
テレーザ、まるで山から下りてきたハイジのようですね。
ほっぺが赤い。






持つべきものは親友。
トマーシュとサビナ、
しかし合わせ鏡の関係とは
原作者いわく、性愛的友情。
ちょっと交わりすぎですよ!!






男ってバカよね。
ええ、懲りずに轍(てつ)を踏みます。





テレーザ
過去を捨て都会へ出てきました。
サビナが背中を押してくれます。
とりあえず、カメラで撮ってきたら。















【Cavalry Twill Trousers】
【DUGDALE BROS & Co】
【Bulmer & Lumb】







つき動かされるままシャッターを切ります。
目はこころの鏡






【Linings】

【DUGDALE BROS & Co】
The fibre dyed cupro twills,
The large range of paisery and polka dot viscose








体制からの脱却
しかし自由化への機運に酔いしれたのは、つかの間。
静々と、粛清の地響きが音をたてはじめました。











迫りくる脅威、
正面きっては測れません。
影が頼り。










出る杭は打たれます。
公然とお上に楯突いたものには、なあなあで済まされません。
復職と引き換えに、変節漢のレッテルを貼られるか。
それとも潔く去るか。










作者は言います。
〜誰もが、誰かに見られていることを求める。
どのようなタイプの視線の下で生きていたいかによって、
われわれは四つのカテゴリーに分けられるであろう〜






言い換えれば、
どのタイプの視線をないがしろにできないかが、
重さと軽さを左右するものなのでしょうか。
それにより
トマーシュとテレーザは亡命を放棄しました。






サビナは二度と故国には戻りません。






流転の生、
トマーシュとテレーザにとって
安らかな岸辺はいずこ。







原作では、悩めるそれぞれの心中を
作者はベートヴェンの弦楽四重奏曲に喩え繰り返しています。
Muss es sein?     Es muss sein!
かくあるべきか   かくあるべし

カッコいいですけれど、
よくわかんねえっす。
私にはケセラセラの方がお似合いで笑






なお、映画版ならではの特色は、
ゆたかな音楽性。
チェコと言えば、
ボヘミアンを代表するドヴォルザークやスメタナが有名ですが、
今作では、また別の系統にあたる作曲家
ヤナーチェクを教わりました。

小説の原作者ミラン.クンデラと同郷、
モラビア地方の出身だそうです。
作曲家の死後60年が過ぎ、
まさか故国をモチーフとした互いの作品が映画で結ばれる縁、
なんとも素敵な共演ですね。





被服にひとに、
距離を置くと互いの色が引きたちます。
それでいて近づくと無心でいられるような、
補色のパートナー

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札幌元町 ノーザンテイラー
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